運営がプレイヤーにライブラリーアウトを推しまくってる件
マジック・ザ・ギャザリング、通称MTG。
MTGアリーナというオンラインゲームもプレイ動画配信などで盛況である。
かくいう僕もここ最近は15年以上のブランクを経て再びMTGに没入している次第だ。
とはいえその空白は予想以上。
プレインズウォーカー?装備品?氷雪マナ?てな感じでルールもわからず
四苦八苦していたが、このMTGアリーナで今や立派なスタンダード勢である。
さて、MTGには「山札からカードを引けなければ負け」という基本ルールがある。
じゃあ相手の山札をさっさと空にすればいいんじゃね?
というのが「ライブラリーアウトデッキ」の基本理念だ。
クリーチャーが何体いようと、自分のライフが1点だろうと相手は敗北する。
快感である。
無限マナや無限ライフ、無限ダメージは可能だが無限ライブラリーは不可能なのだ。
その体現者として【石臼/Millstone】が存在するため「ミルデッキ」とも呼ばれる。
ところで、ここ最近はその「ライブラリーアウトデッキ」「ミルデッキ」を
運営側がプレイヤーに推しまくっているのである。
2020年7月8日現在のスタンダードで使用できるカードから、リリースされた順に
「運営がプレイヤーにライブラリーアウトを推しまくってる件」を検証したい。
【水没した秘密】(ラヴニカのギルド)
運営「青の呪文ひとつで2枚削れるよ。エンチャントだから割られにくいよ。しかも2マナだよ。」
ぼく「ほーう。2枚目が出ればそれなりかもね」
【迷える思考の壁】(ラヴニカの献身)
運営「【水没した秘密】があれば一気に6枚削れまっせ」
ぼく「タフネス4は序盤の守りに使えるな。でも相手が墓地を活用するデッキだと……。」
【夢を引き裂く者、アショク】(灯争大戦)
運営「じゃあレジェンドだけど最大20枚削れるうえに墓地も一掃できるってのは?青単デッキにも入るよ」
ぼく「決めた!もうライブラリーアウト回す!」
【マーフォークの秘守り】(エルドレインの王権)
運営「『出来事』もあるから【水没した秘密】があれば10枚削れるぜ」
ぼく「なにそれこわい」
【圧倒される弟子】(エルドレインの王権)
運営「もう一枚1マナ域あげるよ」
ぼく「いやもうお腹いっぱいだよ。どんだけ優遇すんのよ。」
【鏡細工】(エルドレインの王権)
運営「You【水没した秘密】コピっちゃいなよ」
ぼく「いいんすか?」
【神秘の賢者】(テーロス還魂記)
運営「【水没した秘密】が通った?おめでとう!早速2枚削ろうね!」
ぼく「は?」
そして……
【タッサの神託者】(テーロス還魂記)
運営「削れるのは相手の山札だけかね?」
ぼく「まさか、すべてはこの日のために……」
さて。
基本セット2021では「そのプレイヤーのライブラリーの上からn枚を墓地に置く」が
「切削nを行う」としてキーワード化されました。
それを受けてでしょうか、こんなカードが登場しました。
【テフェリーの後見】(基本セット2021)
運営「ドローステップのたびに削ろうぜ!このカードの効果で引いても削れるぜ!」
ぼく「ちょっと何言ってるかわからない」
いやもう削るしかないっしょこれ。