恒例のやつ

特番『世にも奇妙な物語』の感想を書きます。

ネタバレを多分に含むと思われますので未見の方はお戻りください。


EP1 : 「さっきよりもいい人」
 これ邪推なんですけど、いわゆる「いい人」ってのは別に性根がいいのではなくてやむを得ず仕方なく「いいこと」をしてるんじゃないかという考えが発端なのではないでしょうか? で、その理由づけとして彼の場合は「あの朝」に戻ってしまうからという。その裏には「ケッ、なんだよあいついい人ぶりやがって」という自分勝手な思いがあるわけで……と書けるのは、もちろん筆者が「いい人」じゃないからです。もう自分が常に最優先の汚い大人になってしまいました。だってそっちの方が人生ラクですしね。
 

EP2 : 「これ……見て……」
 「実は逆でした」オチ。なんですけど主演の戸田恵梨香さんが凄い! ただかわいいだけじゃね?とか思ってたんですが公園のシーンの薄笑いが素敵でした。Nice Yandereというか。あれは歯並びが良くないと怖くないですし。ストーカー×「実は逆」の流れって前にもあったんですけど今回はきっちり差別化できてましたね。あのラストから最初のシーンにつなげるのは脳内補完でしょうか。筆者としては彼女が警官を現場に連れて行く→逆ギレ→撃たれるって感じだと思います。
 

EP3 : 「日の出通り商店街 いきいきデー」
 キャスティングが豪華すぎる! しかもほとんどCG&ワイヤーアクション(?)で迫力満点。あと「世にも」出演時の筒井康隆の気合いの入り方は異常。てかなんで出るんだっていう。んで原作が中島らもでしょう。こういう、いい意味で無駄遣いなエピソードが入るといい箸休めになるんですよね。筆者は酒屋が「タイム」してラーメン食べるシーンとラストでみんなボロボロになって胡椒の入ったラーメンを囲むシーンで涙がにじんだのですが皆さんはいかがでしたか?
 

EP4 : 「透き通った一日」
 筆者も意図的にせよそうでないにせよいじめに加わっていた過去がありまして、このエピソードは身につまされるものがありました。だからもう後半はボロボロ泣いてましたよ。もう当時同じクラスだったみんなに片っ端から謝りたくなって。いやー観るのがつらかったです。あとは石丸謙二郎さんの黒さがたまらんですな(笑) あんなに下卑た役柄もいけるんですねえ……オチまでばっちり持っていって。素敵です。
 

EP5 : 「フラッシュバック」
 近未来×暗いオチってことで原作は予想通り渡辺浩弐。結局、会社員の映像がデータで殺人のそれが実体験ってことでしょうか? となると「大石」という人物は最初からいないわけで。それとも逮捕された男と「大石」は風貌の似た全くの他人で、「大石」はフラッシュバックを克服したとか? このあたりは今ひとつです。あとは子供の名前がな……「ちから」って呼んでたんで「まさか苗字は『大石』?」とか思ってたんですがカウンセリングの場面で明かされて笑いました。小ネタはいらないでしょコレ。



以上です。