「NIPPON NO ROCK BAND」の巻

 一日経って落ち着いたので箇条書きでライヴのことを書く。

・いつものように前日から胃痛で何も食べられない。

・今回はコピーバンドのみ。セットは以下のとおり。

1.Voodoo Child / The Jimi Hendrix Experience
2.21st Century Schizoid Man / King Crimson
3.Black Dog / Led Zeppelin
4.Sunshine of Your Love / Cream
5.Foxy Lady / The Jimi Hendrix Experience
6.Spanish Castle Magic / The Jimi Hendrix Experience
7.Red House / The Jimi Hendrix Experience
8.Layla / Derek and The Dominos
9.Come Together / The Beatles
10.Purple Haze / The Jimi Hendrix Experience


・こうしてリストアップすると「このバンドの平均年齢は30代後半です」て書いても結構真に受けられそうな気がする。

・未だに歌詞うろ覚え。電車の中でもリピートさせる。

・到着。ドラマーのG君から楽屋で「今日はカマしましょう!」と言われ「うん」と目を合わせずに答える。

・リハーサルまでの待ち時間もひたすら曲を聴く。

・ギタリストT氏の目が今日も輝いている。おぎやはぎと絡んでいるときの石橋貴明みたいなテンションだ。

・リハ開始。30分の持ち時間を15分で切り上げようとする。

ヴォコーダー代わりのKaossPadがハウリングしまくるので本番での使用を懸念する。

・G君が突然Aerosmith「Walk this way」を叩き出す。ギタリストT氏、ベースH氏、ためらうことなく弾き始める。引っ込みがつかなくなってそのまま歌ってしまう。

・一回も全体で練習したことがないにも関わらず平然とワンコーラス終了。なんだこのバンド。

・リハ後にベースH氏、「あれ(『Walk this way』のこと)でテンション上がったわー」と抑揚のない声でコメント。

・同じくリハ後、「もうあのリハが出来たから本番はもういいわな」とG君に言うと「そうっすねー……いやいやダメですよ!」と見事なノリツッコミが返ってくる。このバンドを組んで本当に良かったと思った瞬間のひとつ。

・いつの間にかT氏がビールを飲んでいた。しかもライヴセットの内容を把握し切れていないことが発覚。カンペを急遽作る。

・ヴォーカリストはというとジャックダニエルの小瓶を掲げていた。

・楽屋で待っている間、前バンド(BON JOVIのコピー)の演奏でなぜかメンバー全員が踊り狂う。

・本番。KaossPadとウイスキーとミネラルウォーターを持って舞台に上がるという奇行を見せるヴォーカリスト

・KaossPadはやはり調子が悪い。集音させないために頃合を見てマイクを抜くことに。

・三曲目(前述のセット参照のこと)で体力の70パーセントを使い果たす。と同時にロバート・プラントの偉大さを実感する。

・そのせいでMCでやるはずだったネタ「海外のテレビ番組『フルハウス』で、末娘ミシェルを優しく教え諭す父親ダニーのマネ」は出来ずじまい。無念。

・結局「Walk this way」はワンコーラスだけ演奏。だからさっきの一回しか合わせてないんだってば。

・すでにヴォーカリストは照明の熱さとウイスキーでメロメロ。

・終わった後の率直な感想は「この一年で過ごしたどのライヴよりも長く感じた。」それだけ濃かったということだろう。いろいろと。

・お疲れ様でした。

・が、聞こえてきたJET「Are you gonna be my girl」で復活。この曲がかかればやることはひとつ。

・息もきれぎれでOASISのコピーを見る。眠くなる。

・今度こそお疲れ様でした。



 メンバーとスタッフ各位、そして関わったすべての方々に感謝と敬意を。