ひと工夫

ニコニコ動画に「○○吹いた」というタイプのコメントが

つけられることがありますがこの○○の部分によって

コメント主がどんな状況にあるのかが演出できるのではないか、

と思い立ち、いろいろと考えてみました。



「コーラ吹いた」
 ヲタやニートにコーラは付きモノなのである意味では基本形。ただ状況を鑑みると炭酸が鼻の中に入ってえらいことになってそうな気がします。周りも糖分でベットベト、みたいな。

ダイエットコーラ吹いた」
 上の人が運動不足も相まって若干脂肪がついてきたので気持ち控えてみた印象です。ただやっぱり炭酸がしんどそうな感じがします。

「お茶吹いた」
 まあありがちといえばありがち。炭酸じゃないし拭き取ればなんとかなりそうなレベルの飲み物であります。祈るべきは熱いお茶ではないことくらいでしょうか。夏場になると「麦茶吹いた」なる亜種も登場します。

「ビール吹いた」
 一日の仕事を終えてひとっ風呂浴びてPC点けてニコ動で一息、という社会適応能力スレスレの私生活が窺えます。他にすることないのか、とこの人たちに言うのは禁物。ちゃんと働いてるんですから。ちなみに「発泡酒吹いた」や「その他の雑酒(2)吹いた」などの小手先チェンジも可能。

ウイスキー吹いた」
 ビールよりオトナな感じです。広口のグラスに氷を入れ、琥珀色の液体を注ぐ。ゆっくりと氷を溶かしつつ肴なしでストイックに味わいます。でも液晶には今週の「みなみけ」が映っているあたりが非常に残念です。他にも「ワイン吹いた」や「ブランデー吹いた」でアダルトな雰囲気を演出しましょう。

ウォッカマティーニ吹いた」
 「ジェームズ何とか」とか「何とかボンド」とかいう偽名を使うイギリスの諜報員が動画を観ていて思わず笑ってしまったときに使います。もちろんステアではなくシェイクで。

ドンペリ吹いた」
 いろいろな意味でVIPの方です。優雅に立ち上る泡を眺めてから一口飲み、その豊潤な香りを楽しみながら膝の上のペルシャ猫を弄びますが、ディスプレイにはやっぱり初音ミクがあるあたり無残といえましょう。ところでロゼのドンペリが「ピンドン」ならゴールドのドンペリは「キンドン」なのでしょうか。どうでもいいですが。

「焼酎のお湯割り吹いた」
 打って変って場末な印象を持たせます。もちろんツマミは缶詰の焼き鳥です。トウガラシと大葉を入れると飲み口がスッキリすると聞きます。亜種として「ホッピー吹いた」があります。

「野菜ジュース吹いた」
 健康志向です。それだけ気を遣うならアニメMADとか探してないで外に出ろって感じですけど。

センブリ茶吹いた」
 上よりさらに健康志向が強まってますが年齢もある程度わかってしまうのがネック。というか孫に「おじいちゃん何してるの〜」な感じでディスプレイを覗かれないように。しかも動画が某撲殺天使関係だったら目も当てられません。

「赤まむしドリンク吹いた」
 お楽しみの前、あるいは二回戦への合間、相手のシャワーがあまりにも長いのでPCつけてニコ動、といったところでしょうか。ムードもへったくれもないナイトライフ直前ですが相手(特に女性の場合)にヲタ属性がないと目撃すらも問題となるのでご注意を。

「カレー吹いた」
 「カレーは飲み物」なあなたにピッタリのコメントです。吹いた後にいくら片付けてもパソコンやスピーカーからカレーの匂いが漂うことは間違いないでしょう。残念です。

「たこ焼き吹いた」
 自分が関西人であることをアピールするにはこのコメント。他にも「味噌カツ吹いた」「石狩鍋吹いた」「ソーキそば吹いた」などで自分のご当地を示し、同時に東京の無味乾燥さを煽るのも一興です。ちなみに「ひよ子吹いた」だと九州の人に笑われます。

「伊勢えびのパイ包み・雲丹のクリームソース添え吹いた」
 特有の味わいを持つ海老をパイで包んで焼き、香り豊かなウニをペースト状にして生クリームと和えたソースで頂いているというのに傍らでニコニコ動画。台無しの極致であります。もちろんこの後は箸休めをはさんでメインの肉料理です。

「オスのカマキリ吹いた」
 コメント主は明らかにメスのカマキリです。

「ワンフー吹いた」
 動画を観ながら自分の才能(もどき)に近寄ってくるファンの女の子、俗にいう「ワンフー」を食べちゃってるときにするコメントですが「食べる」違いであること、また下ネタであることに謝罪の意を表します。

「空気吹いた」
 食べ物も飲み物も無い状態でニコニコ動画を楽しんでいるときに。食費を削ってまでプレミアムに登録して動画を楽しんでいる、ある意味では最高のユーザーです。人間としてどうかとは思いますが。



いかがでしたでしょうか。

これがあなたの素敵なニコ動ライフの手助けになれば幸いです。