あの二人で漫才書いてみた Episode 3
>公園の金網を指で一日中たどったり蟻の巣穴に煮え湯を流し込んだりしてた
>あと三日に一回のペースで学校に遅刻しそうになって走ってたら曲がり角で転校生の美少女とぶつかったりしてた
>お前の素敵の基準がよくわからんけど、世間はずいぶん様変わりしたよ
>ねえ。まさか近所のスーパーがポイントカードを導入するようになるとは
>夏の終わりからといえば民主党が与党第一党になったのが大事件だね
>あれは「民主が勝った」というより「自民が負けた」という結果かもだけどね
>「べ、別にアンタに投票したわけじゃないだから勘違いしないでよね!」って感じ?
>典型的なツンデレヒロインかよ!
>でもあながち間違ってもないかもよ? 実際に民主党の政策を把握している人は少ないみたいだから
>外国人参政権の問題とかはそのいい例かもな。総選挙前には掲げてたわけだし
>それ以前に大々的に言ってた「脱官僚主義」すら達成できてないよ
>普天間基地に関する事案も来年まで引き延ばしだし……泥沼もいいとこだな
>夏休み前に「一週間で宿題を終わらせるぞー!」とか言ってた小学生が遊びまくっちゃって何度も先送りにして、八月も20日過ぎたあたりに山積みのワークや課題を見て頭抱えてるのと似てるよね
>「事業仕分け」もようやく表面化したけどごたごたしそうだよね
>無駄を省く、が根本のテーマらしいけどそれが無駄かどうか一般人にはわかんないし
>いやあ一念発起して掃除したんだけど思うようにモノが捨てられなくて
>押入れの奥から昔買った同人誌とか出てきて二時間くらい悩んだし
>長いこと読まなくても大丈夫だったんだから捨てても同じだろ!
>古い雑誌なんか出てきた日には延々読んじゃって結局片付かなかったり
>掃除できない人間のステレオタイプかお前は!
>で、たまたまラジオからGreeeeNの『遥か』が流れてきて「自分の決めた道信じて」とか言ってたから諦めてピザ食って寝たわ
>そうそう、GreeeeNといえば解散が報道されたことに憤慨したブログ記事が話題になったよね
>該当する新聞に立てた中指の写真を載せてな。気持ちはわからんでもないけど
>まあ写真が中指でよかったよ。立てた下半身だったらどうなってたか……
>自分たちのバンドを愚弄した記事に対して腹も同時にアレも立てた、と
>で、ブログコメントに厳しい発言が来るのを息を荒げて待ってたりしてね
>ただの変態じゃねえかよ!それにファンがこの漫才を読んだら炎上じゃすまないかもしれないぞ!
>マイケル・ムーアがこの前、新作のPRで来日したのは知ってる?
>GMの経営破綻にリーマン・ショックといったアメリカの不況を題材にしたんだろ
>あと税金の使い道とか。納税した分がどこに行ってるのか知らない人が多いのが事実だろうし
>「マネーゲーム」なんて言葉もよく考えたらおかしいよな。金融や株式は遊びとか試合じゃないっつーの
>それよりも気になるのは、こうしたドキュメンタリーが映画になることって日本ではまずないことなんだよ
>あるのかもしれないけど大々的に公開されるってのは確かに少ないかな
>あれだけ突撃取材してしかも作品にしちゃうのはすごい怖いことだろうし
>危険を冒してまで映画を撮りたいというのはそれだけで大したもんだよな
>確かに彼は悪乗りかもしれないけどさ、じゃあ何の疑問も持たずに生きることが善なわけ?
>彼が支持される理由はそこなんだよ。疑いを持ったら行動に出ること
>電車の中でケータイを使って話すやつを注意できない国の人間には難しいかな