「聖書降臨」の巻

 遂に、遂に手に入れた。日本階級闘争史上において決して欠かすことの出来ないMaterialを。

 三一書房刊「世界革命戦争への飛翔」である。しかも初版本。

 マリリン・マンソンが「インターネットは地球を縮小させる」とコメントしていたが、その通り。この本は北海道の地から東京へやって来た。ちなみに発行されたのは1971年。35年の時を経たその本は意外と厚かった。念のために弁明しておくが、私は共産主義者同盟赤軍派日本委員会(日本赤軍)を信ずるのであって、連合赤軍を擁する人間ではない。手段と目的とがうやむやになって、結局「総括」という儀式だけが組織を支配した連合赤軍は単なる殺人者集団にすぎない。
 日本赤軍、というよりは赤軍派の側に立つ、或いは赤軍派思想に共感を覚えるという方が正しいかもしれない。それにこれは世間的には左翼思想と呼称されているが、右翼思想者と最終的かつ包括的な目的は同一であると考えている。即ち「よりよい日本の形成」である。その主体を天皇というシステムを中心に統べるか、労働者の集団に依らせるかの違いでしかない。単に私は低所得労働者階級の家に生まれたが為に、赤軍派に理解を示しているだけだ。つまるところ右翼思想には「実感が湧かない」ということである。
 当然この本を手に入れたのは単に昭和たるNostalgyに浸るためではない。自身をより堅固に保つためだ。ついでに先ほど「ツァラトゥストラはかく語りき」を注文した(ここに多少の不満があるのだがそれは別の機会に)のだが、これも同様である。
 ところで目下、教職課程を選択しているのだが、このような人間が果たして教職に向いているか否かは甚だ疑問だ。